−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ソフトウェア名 BIOS CD (起動CD用ISOフォーマット) 対象機種 ThinkPad X61/X61s (日本での未発表製品も含みます) 対応OS Microsoft Windows Vista 32 ビット Microsoft Windows Vista 64 ビット Microsoft Windows XP Home Edition, Professional Microsoft Windows 2000 バージョン 1.03 発行日 2007年5月28日 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ソフトウェアの役割 ThinkPad本体内のBIOS(システム・プログラム、エンベッデッド・コントロ ーラーのプログラムも含みます)を更新します。BIOSを更新することにより、 問題の解決や機能の追加、拡張ができます。 OS(オペレーティング・システム)の種類に関係なくCD-R/CD-RWからコンピュ ーターを起動してBIOSの更新ができるように、ISOフォーマットのファイル で提供されています。ただし、そのためには別途CD-R/CD-RW書き込みソフト ウェア(ISOイメージからのCD-R/CD-RW作成機能付きのもの)を用意していた だく必要があります。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 今回の変更内容 バージョン 1.03 [重要な変更] ありません。 [新機能または機能の拡張] ありません。 [問題の解決] − 冷却用ファン制御の改善。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− バージョンの確認方法 1. コンピュータの電源を切ります。 2. コンピュータの電源を入れます。 3. 画面左下に To interrupt normal startup, press the blue ThinkVantage button が表示されたら、F1キーを押します。 「BIOS Setup Utility」の画面が表示されるまで待ちます。 パスワードの入力を求められたら、正しいパスワードを入れます。 4. 画面上の次の行に、バージョン情報が表示されています。 BIOS Version : BIOSのバージョン Embedded Controller Version : エンベッデッド・コントローラー・ プログラムのバージョン 5. コンピュータの電源を切り、終了します。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 注意事項 1. CD-R/CD-RWからコンピューターを起動してBIOSの更新ができるようにする ためには、RecordNow!のようなCD-R/CD-RW書き込みソフトウェアが必要です。 2. 作成されたCD-R/CD-RWは、USB接続やPC Card/カード・バス・カード接続の オプティカル・ディスク・ドライブをサポートしません。 ThinkPad ウルトラベースのデバイス・ベイ用のCD-RW, CD-RW & DVDコンボ, DVDマルチのドライブのみをサポートします。 3. ThinkPad ウルトラベースのデバイス・ベイに装着した光学系ドライブから コンピューターを起動できるようにするためには、ThinkPadの起動デバイスの 設定を変更する必要があるかもしれません。この設定については、 「起動デバイスの準備」の章を参照してください。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− BIOS CDの作成方法 ここで作成される起動CD-R/CD-RWを「BIOS CD」と呼ぶことにします。 WindowsのInternet Explorer、RecordNow! (CD-R/CD-RW書き込みソフトウェ ア)を使用する場合を例に説明しています。 (ファイルのダウンロード) 1. Internet Explorerで、インターネット上の目的のファイルをクリックし ます。 2.「ファイルのダウンロード」画面で、「保存」をクリックします。 3.「保存する場所」で「デスクトップ」を選択します。 または他の好きな場所を「保存する場所」で選択します。 4.「保存」をクリックし、画面に従いファイルを一時的に保存してファイル のダウンロードを完了します。 (起動CD-R/CD-RWの作成) 5. コンピューターにCD-RW, CD-RW & DVDコンボ, DVDマルチのいずれかのド ライブが装着されていることを確認します。また、RecordNow!があらか じめインストールされていることを確認します。 BIOS CDを作成するには、未使用のCD-R/CD-RWディスクが1枚必要です。 ディスクの容量は650MBでも700MBでも使用できます。 6. RecordNow!を始動します。 7. 右端のタブをクリックして「バックアップ・プロジェクトの選択」を表 示します。 8.「イメージの書き込み」をクリックして、画面の表示に従います。 9. 手順3で表示されたフォルダ内のISOフォーマットのファイル(.ISO)を指 定して、ディスクに書き込みます。 最後に、手順 4.で一時的に保存したファイルを削除しておきます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 起動デバイスの準備 (注) このCDはUSB接続やPCMCIA/カード・バス・カード接続のオプティカル・ ディスク・ドライブをサポートしません。ThinkPad ウルトラベースの デバイス・ベイ用のオプティカル・ディスク・ドライブからご利用ください。 以下の手順で、CD-RW, CD-RW & DVDコンボ, DVDマルチ ドライブがBIOS Setupの起動デバイス リストにあることを確認します。 1. ThinkPadの電源を切ります。 2. ThinkPadの電源を入れます。 3. ThinkPadのロゴが表示されたら、F1キーを押してBIOS Setup Utilityを 起動します。 4. メニューの中からStartupを選択します。 5. さらにBootを選択します。変更が必要なら現在の設定をメモします。 6. Boot Priority OrderでATAPI CD0がリストの一番上になるように設定し ます。 7. F10キーを押します。(Save and Exit) 8.「Yes」を選び、保存・終了を行います。 9. 電源を切ります。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− BIOSの更新方法 (注意) −現在問題なくシステムをお使い頂いている場合は、必ずしもBIOSを更新する 必要はありません。そのままお使いください。 BIOSを更新する必要があるかどうかの判断は、「バージョン情報」の章を参 照してください。 −BIOSの更新作業には、ACアダプター、及び充電済みのバッテリー・パック、 ThinkPad ウルトラベースのデバイス・ベイ用のCD-RW, CD-RW & DVDコンボ, DVDマルチのいずれかのドライブが必要です。 −RDM (Remote Deployment Manager) または同様の環境下でBIOSを更新する場 合、更新作業に先だってあらかじめ始動パスワードを削除しておきます。 警告−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 画面の指示がない限り、BIOSの更新中に 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、 絶対に電源を切ったり、サスペンドしたり、読み取り中のBIOS CD を抜い 、、、、、、、、、、、 たりしないでください。 BIOSの更新中に誤ってこれらを行うと、システム・ボードの交換が必要と なる場合があります。このサービスは有償の場合もあります。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1. コンピューターにACアダプターをしっかりと取り付けます。 2. コンピューターにCD-RW, CD-RW & DVDコンボ, DVDマルチのいずれかのド ライブが装着されていることを確認します。 3. ドライブにBIOS CDを入れ、コンピューターの電源を入れます。 4. メニューから「操作上の注意」を選び、内容をよく読んでください。 5. 読み終えたら、Escキーを押しメニューに戻ります。 6.「システム・プログラムの更新」を選び、画面の指示に従ってBIOSの更新 を行います。 7.「CDを取り出してください」の案内が表示されたらBIOS CDを取り出し、 Enterキーを押します。 更新の作業が終了すると、コンピューターが自動的に再起動します。 これで全ての作業が完了です。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− BIOSを初期設定に戻す方法 「バージョン情報」の章の「問題解決/変更の概要」に書かれていない障害が 発生した場合、BIOSの設定を初期設定(デフォルト)に戻してみるのも一つの 方法です。 BIOSを初期設定に戻す方法は以下の通りです。 1. コンピュータの電源を切ります。 2. コンピュータの電源を入れます。 3. 画面左下に To interrupt normal startup, press the blue ThinkVantage button が表示されたら、F1キーを押します。 「BIOS Setup Utility」の画面が表示されるまで待ちます。 パスワードの入力を求められたら、正しいパスワードを入れます。 4. F9キーを押します。(Setup Defaults) 5.「Yes」を選び、初期設定に戻します。 6. F10キーを押します。(Save and Exit) 7.「Yes」を選び、保存・終了を行います。 システムの再設定が完了し、システムは自動的に再起動します。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− バージョン情報 (日本での未発表製品/未発表バージョンも含みます) 現在までに次のBIOSおよびエンベッデッド・コントローラー・プログラムが 提供されています。 (略語) BIOS ID : 管理者用のBIOS識別情報 ECP : エンベッデッド・コントローラー・プログラム ECP ID : 管理者用のECP識別情報 全体のバージョン BIOS バージョン(BIOS ID) ECP バージョン(ECP ID) ---------------- ------------------------ ---------------------- 1.03 1.03 (7NET22WW) 1.02 (7MHT24WW) 1.02 1.02 (7NET21WW) 1.01 (7MHT23WW) BIOSとエンベッデッド・コントローラー・プログラムのバージョンを確認す るには、「バージョンの確認方法」の章を参照してください。 問題解決/変更の概要 (略語) < > 全体のバージョンを示します。 BIOS: BIOSのバージョンを示します。 ECP: エンベッデッド・コントローラー・プログラムのバージョン を示します。 [重要] 重要な変更を示します。 (新) 新機能または機能の拡張を示します。 (修) 問題の修正を示します。 <1.03> BIOS: 1.03 / ECP: 1.02 −(修) 冷却用ファン制御の改善。(EC) <1.02> BIOS: 1.02 / ECP: 1.01 −(新) (第一版) ThinkPad X61/X61sのサポート。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 技術情報 (専門的な内容ですので、必要な方のみご利用ください) メモリー空間の情報: <予約領域> コンベンショナル・メモリー内の次のメモリー空間は、BIOSその他によって あらかじめ予約され、使用できません。 C0000-CFFFF : ビデオBIOS D0000-D1FFF : イーサネット用オプションROM (*1) E0000-FFFFF : システムBIOS (注) *1:「Ethernet LAN Option ROM」の設定を「使用不可(Disabled)」に すると、使用可能な領域となります。 (「BIOS Setup Utility」メニューの Config -> Network -> 「Ethernet LAN Option ROM」オプション) この場合、WakeOnLAN機能とPXE起動の機能は使用できません。 <使用可能な領域> 次のメモリー空間は、EMM386等のメモリー・マネージャで使用可能です。 D2000-DFFFF 但し、オペレーティング・システムによっては、上記の使用可能な領域から CardBusコントローラその他用にメモリー空間を割り当ててしまいます。 そのアドレスとサイズは、オペレーティング・システムの仕様により異なり ます。 上記で示された情報は、今回提供したBIOSのバージョンでのみ有効です。また 将来のBIOSの更新によって変わる可能性があり、保証するものではありません。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 商標 * ThinkPad と ThinkVantage は、Lenovo の登録商標です。 * Ultrabay は、Lenovo の商標です。 * インテル は、Intel Corporation の登録商標です。 * Microsoft および Windows は、Microsoft Corporation の登録商標です。 * Windows Vista は、Microsoft Corporation の商標です。 * RecordNow は、Sonic Solutionsの商標です。 その他の社名、製品名、サービス名は、他社の登録商標、商標またはサービス マークです。