VMRM (VM リソース・マネージャー) パフォーマンス・ゴールは、z/VM 内にある仮想マシンの
グループの CPU および I/O リソースのパーセント割合を指定します。
VMRM プロパティーを設定することにより、サーバー・マシンの集合
に Linux ゲスト・システムの VMRM ゴールを
設定し、従って、そのパフォーマンス・ゴールを維持するために VMRM を構成します。
層ごとに VMRM ゴールを指定したり、サーバー・マシンの集合にある
すべての
Linux ゲスト・システムに対して共通のゴールを指定したりすることができます。
VMRM ゴールは、以下の 2 つの条件が満たされる場合にのみ有効と見なされます。
- 「重要性」フィールドが指定されている。
- 「CPU」または「DASD」フィールドが指定されている。
VMRM 構成ドメインを編集するには、以下のステップを完了します。
- z/VM システムのサーバー・マシンの集合タスクがまだ開始されていなければ、
操作したい z/VM システムのサーバー・マシンの集合タスクを開始します。
- VMRM ゴールを設定するサーバー・マシンの集合を選択します。
- 「アクション」→「プロパティーの編集」をクリックして
「サーバー・マシンの集合プロパティー」ウィンドウを開き、「VMRM」タブをクリックして
「VMRM」ページを表示します。
- 構成ターゲットがサーバー・マシンの集合全体であるのか、または特定の層であるのかを選択します。
- 「特定の層」ラジオ・ボタンを選択した場合は、希望の層を選択します。
選択した層のプロパティーが表示されます。
- 「CPU」フィールドに、VMRM CPU 速度ゴールを入力します。
この値は、1 から 100 までです。
- 「DASD」フィールドに、VMRM DASD (直接アクセス・ストレージ・デバイス) 速度ゴール (I/O 優先順位) を入力します。
この値は、1 から 100 までです。
- 「重要性」フィールドにゴールの VMRM 重要性を入力します。
この値は、1 から 10 までです。
相対的に高い値を持つ Linux ゲスト・システムが、リソースが競合する場合に
優先されます。
重要性の値の高いゴールが、VMRM による保守の場合には、より高い優先順位を持ちます。
- 「OK」をクリックして、変更した設定を、サーバー・マシンの集合に
現在存在する Linux ゲスト・システムに適用します。他のいずれかのドメイン (スクリプト・ドメインを除く) で設定を変更した場合、
その設定はサーバー・マシンの集合内の Linux ゲスト・システムにも適用されます。 サーバー・マシンの集合タスクは、変更したプロパティーを適用する前に、
古いプロパティーに対して整合性検査を実行します。
- 「進行状況表示」ウィンドウに、アクションの進行状況が表示されます。
矛盾がある場合、続行するか停止するかを選択することができます。
停止することによって新しいプロパティーが保管されますが、その構成は適用されません。
操作が完了したら、「クローズ」をクリックして「進行状況表示」ウィンドウをクローズします。
注: いつでも、プロパティー値を変更するかどうかに
関係なく、このページをオープンして「適用」ボタンをクリックし、このドメインのプロパティーを直接
サーバー・マシンの集合にある Linux ゲスト・システムに適用することができます。
詳しくは、「単一ドメイン内のサーバー・マシンの集合プロパティーの直接適用」を参照してください。
注: VMRM について詳しくは、「z/VM パフォーマンス V5R1.0」 (SC24-6109-00) の第 17 章『VMRM SVM Tuning Parameters』を参照してください。