配布するソフトウェア・パッケージの作成

このトピックでは、IBM® 更新アシスタントについて説明します。

IBM 更新アシスタントは、IBM から配布されたソフトウェアを IBM Director にインポートし、配布用の ソフトウェア・パッケージを作成するウィザードです。 IBM 更新アシスタントは、以下のタイプの ソフトウェア・パッケージをインポートできます。
  • ソリューション・インストール形式 (ソフトウェアをパッケージおよび配布するための一般的な方法を提供する アーキテクチャー) のパッケージ
  • UpdateXpress for xSeries® 形式のパッケージ
ソリューション・インストール・パッケージを使用すると、 レベル 0 管理対象システム、レベル 1 管理対象システム、およびレベル 2 管理対象システムに ソフトウェアを配布できます。 ソリューション・インストール・パッケージには、以下のエレメントが含まれています。
  • 自己解凍型および自己インストール型であり、サイレント不在モードで 実行されるソフトウェアのインストール可能単位 (IU)
  • パッケージの依存関係を記述するインストール可能単位配置記述子 (IUDD) XML ファイル PackagedIU.xml ファイル
  • IU のインストール指示を記述する成果物 XML ファイル
  • パッケージに対してソフトウェア・ヘルス検査を 可能にする xSeries 形式の XML ファイル
ソリューション・インストール・パッケージの形式は、JAR ファイル、ZIP ファイル、 または ComponentNamePackagedIU.xml ファイルを介してアクセス可能な ソリューション・インストール形式のディレクトリー構造です。
注: ComponentName プレフィックスはオプションです。
UpdateXpress パッケージは、レベル 2 管理対象システムにのみ 配布できます。 UpdateXpress パッケージには、以下のエレメントが含まれています。
  • 自己解凍型および自己インストール型であり、サイレント不在モードで 実行されるソフトウェア更新ファイル
  • ソフトウェア更新ファイルとそのインストール方法を記述する XML ファイル

ソフトウェアをインポートし、1 つ以上のソフトウェア・パッケージを作成するには、以下のステップに従ってください。

  1. IBM Director コンソールの「タスク」 ペインで、「ソフトウェア配布」タスクをダブルクリックします。
  2. (標準) 「ソフトウェア配布マネージャー」ウィンドウで 「IBM 更新アシスタント」 をダブルクリックします。 (Premium) 「ウィザード」ツリーを展開します。 「IBM 更新アシスタント」をダブルクリックします。
  3. 「IBM 更新アシスタント」ウィザードで、 該当するボタンをクリックして、ファイルがローカル管理コンソールに置かれているか、 管理サーバーに置かれているかを指定します。
  4. インポートしたいソフトウェア・パッケージを記述する XML、JAR、または ZIP ファイルの 場所を入力するか、「ブラウズ」をクリックしてそのファイルを見つけます。
  5. 「カテゴリーをプライベートにする」チェック・ ボックスを選択して、新しいカテゴリーが、それを作成した IBM Director アカウントにのみ見えるようにします。
  6. 「次へ」をクリックします。 XML ファイルで 1 つのソフトウェア・パッケージが指定されている場合、そのパッケージが「パッケージ」ペインに表示されます。 複数のソフトウェア・パッケージが指定されている場合、「パッケージ」ペインにツリー構造が表示されます。 例えば、UpdateXpress の場合、XML ファイルで指定されている管理対象 システム・マシンのタイプごとにフォルダーが表示されます。 各フォルダーを展開すると、特定の管理対象システム・マシンのタイプに適用される ソフトウェア・パッケージのリストが表示されます。 「パッケージ」ペインでパッケージをクリックすると、そのソフトウェア・パッケージの説明が「詳細」ペインに表示されます。 デフォルトでは、IBM Director に インポートするソフトウェア・パッケージが選択されていません。 これは、「パッケージ」ペインの各パッケージの隣に表示されている赤い X で示されます。
  7. 「パッケージ」ペインで 1 つまたは複数のパッケージをダブルクリックして、インポートするパッケージを選択します。 または、すべてのパッケージを選択したい場合、もしくは IBM によってクリティカルであると見なされる パッケージだけを選択したい場合は、フォルダーを 右クリックし、「すべての項目を選択」または「クリティカル項目を選択」を クリックすることができます。 「パッケージ」ペインでパッケージの隣に表示される赤い X が緑のチェックマークに変わり、そのパッケージが インポートされることを示します。
    1. (Windows® で稼働している管理対象 システムのみ) 「オプション」ペインで「代替インストール・スクリプト」フィールドに パス名を入力することにより、実行する代替インストール・スクリプトを指定できます。 Windows で稼働している管理対象システムで Server Plus Pack ソフトウェア・パッケージを操作している場合、「オプション」は 表示されません。
    2. (Linux® で 稼働している管理対象システムで IBM Director エージェントをアップグレードする 場合のみ) 「オプション」ペインで、「代替応答ファイル/スクリプト」フィールドに パス名を入力すると、実行する代替インストール・スクリプトを指定できます。
    3. (AIX® で稼働している管理対象 システムのみ) 「オプション」ペインで、「代替応答ファイル/スクリプト」フィールドに パス名を入力すると、実行する代替インストール・スクリプトを指定できます。
  8. 「完了」をクリックします。
1 つのソフトウェア・パッケージのみをインポートする場合、IBM Director コンソールの「タスク」ペインの「すべてのソフトウェア配布パッケージ」カテゴリーに そのパッケージ名が表示されます。 複数のソフトウェア・パッケージをインポートすると、選択したソフトウェア・パッケージごとにソフトウェア配布カテゴリーが作成されます。 個々のソフトウェア・パッケージは、各カテゴリーの下に表示されます。 そのパッケージは、IBM Director コンソールの「タスク」ペインの「すべてのソフトウェア配布パッケージ」にも 表示されます。
注: ソフトウェア配布カテゴリーの内容を変更したい場合は、 カテゴリー・エディターを使用します。

ソフトウェア・パッケージ、またはパッケージが入っているソフトウェア・パッケージ・カテゴリーをただちに 配布するか、または「スケジューラー」を使用して、ソフトウェア・パッケージまたはソフトウェア・パッケージ・ カテゴリーを配布する日時を設定することができます。 ソフトウェア・パッケージ・カテゴリー内のパッケージは、カテゴリー・エディターで リストされる順序で配布されます。

親トピック: ソフトウェアのインポートおよびソフトウェア・パッケージのビルド

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